総統「悪の組織を立ち上げたはいいが何をやればいいかわからず暇だなあ」 とりあえず散歩でもしてみる 今日も快晴だ 総統「!?」 突然、腰を引っ張られる 財布を抜き取られている事に気が付いた 財布はチェーンでズボンに繋がれている バランスを崩しよろけると偶然、手が何かをつかんだ ?「わっ」 財布を抜き取ろうとしている泥棒の襟首をつかんでいた 総統「ばかめ 総統を出し抜けるかと思ったか」 羽交い絞めにしてやる 泥棒はしばらくじたばたもがき逃げようとするがやがて諦めた ?「参りました ごめんなさい」 総統「許してやろう」 ?「ありがとうございます」 総統「それにしても何故こんな事をする?」 裕「う〜ん 特に理由があるわけではないんですが」 総統「お金が無いとか?」 裕「いえ、格別困ってはいません」 総統「じゃあ、何が目的なんだ?」 裕「目的と言えるかわかりませんが、おもしろいからですかね」 総統「おもしろい?」 裕「ちょっとしたいたずらみたいなものです」 総統(いたずらというレベルではないが、要するに遊び感覚という訳だろう) 総統「ずいぶん手馴れているな 気配を感じなかった」 裕「はい、ずいぶんやりましたからね」 総統「良く今まで捕まらなかったな」 裕「はい 逃げ足には自信がありますから 捕まったのはさっきがはじめてです」 総統「捕まってしまっては得意の逃げ足を活かせないな」 裕「これは何か対策を考えなければなりませんね チェーン付き財布についても 次は盗み出して見せますよ」 総統(反省していないようだな)