組織を立ち上げてから数日が立った 決戦に備えての戦力を備蓄している 総統「今日はずいぶんと空が高いみたいだな たまには散歩でもすると気分がいいかもしれないな」 総統「うん、やはりたまには外の空気を吸うべきだな 警官も怖いからあまりうかうか外出できないからね 警官におびえる悪の総統というのはちょっとかっこ悪いかな? おや、あれは 隊員の一人かな? 声をかけておくか コミュニケーションも総統の仕事だろう」 総統「ご苦労」 砂季「あ、お疲れ様です」 総統「今何をやっているのかな?」 砂季「いえ、別に何も 失礼ですがどちらさまでしたっけ?」 総統「我が総統だ」 砂季「そ、総統でしたか 失礼しました」 総統(ふふ、驚いて慌ててるね) 総統「散歩でもしていたかな?」 砂季「はい」 総統「今日は天気がいいからな せっかくだ 共に歩こう」 砂季「はい ご一緒させていただきます」 総統「君はどんな組織においてどんな活動をしているのかな?」 砂季「あ、え〜と 恥ずかしながら…… これと言って何も 他の隊員の手伝いばかりしています」 総統(組織内では人手の募集求人を行っている それの短期のものを転々としているのだろう 短期のアルバイトのようなものだ) 砂季「何か自分にしかできない事がしたいとは思っているんですけど」 総統「気持ちはわかる だが、それは見栄というものだと思う」 砂季「どういうことでしょうか? すみません 私の理解力が低くて」 総統「いや、これから解説するところだから つまりね 人と違う事をやって有利になりたいとか目立ちたいというのは人からの視線や評価を気にしての事だと思う でも、本当に自分がやりたい事って他人に影響や左右されないものだと思う それがありふれたものであろうともまわりより劣っていても気にしてはいけないと思うんだ ちょっと複雑な話でうまく説明しきる事は出来ないけど」 砂季「いえ、おっしゃることは理解できました これからは総統の教えに従い本当に自分がやりたい事を考えてみたいと思います」 柚月「砂季〜」 総統「君を呼んでるんじゃない?」 砂季「あ、はい 知合いです」 総統「もう行きなさい」 砂季「はい 失礼します」 数人の女の子の輪に入っていく いかにも中良さそうに話している 総統「あの子には友達がいるんだな」 少し嫉妬している自分に気づき、それを嘲笑した